しだれ桑 第55号より

私は今・・・


NPO法人シャイン 代表理事 中村 彰さん(S46年卒)

私は今、期せずして様々な組織・団体で活動させていただいていますが、何故こんなことをやっているんだろうか?…と改めて振り返ってみると、まさしく自分自身の青春時代に根っこがあるんだろうなぁ…と感じます。

中村さんの高校時代の思い出を聞かせてください。

上田東在学中は写真班に籍を置き、赤外線フィルムの写真に魅了され、浅間山を撮りによく出かけていたことや、どういう経緯か思い出せませんが、強面の先輩から声を掛けられ、野球の応援団に引っ張り出されたこと等が思い出されます。振り返ってみると何となく過ごしていた3年間だったんだろうなぁと感じます。

東京での大学生活は8年余、親には大変な迷惑をかけたものだとつくづく思うのと同時に、同輩諸君に比して10年ほど遅れて世の中に出た(就職)ことが、結果的には今の自分に繋がっているように思います。特に、卒業後に就いた職場では様々な形で鍛えられたこと、自分自身も負けるものか!との思いの下に、様々な経験をさせていただいたことと等、今在る自分を創っていただいたものと感謝の思いです。

福祉施設3団体の代表や自治会連合会会長など、多岐にわたるご活躍のきっかけやその思いを教えてください。

三人の子の親となり、内一人がダウン症で生まれたことが、今の様々な活動の原点になったことが全ての始まりです。その子の送り迎えに端を発し、同様の子を持つ保護者・関係者の団体からお声掛けをいただき末席に加わらせていただいたこと、その子の兄弟の縁でPTA活動に加わらせていただいたこと等から自治会活動等々、地域のお役に立つなら…との思いでお声掛けをいただいたことにありがたく感じ、気付いてみたら今の状態です。

全ての出会いに感謝、全ての方から多くのことを日々学ばせていただいています。

思い描く未来像を教えてください。

人は一人では生きていけないもの。人と人がいて地域は成り立ち、そこには様々な考え方・境遇の人々が暮らし、そして語り合い・話し合って地域を創り、人を育て、互いを見守りあっていく…。

私は今、そんな地域をお預かりしていますが、10年20年後の今住む地域はどうなって行くんだろう?…と考えるにつけ、様々な決まり事でも変えるべきは変え、守るべきはよく話し合い、理解を得て共有し、より良い地域、住み良い地域をみんなで創っていけるようになればなぁ…と思い、様々な活動をさせていただいている日々です。

NPO法人シャイン 代表理事/チャイルドラインうえだ運営委員会 事務局長/長野県手をつなぐ育成会 会長/(福)長野県知的障害者育成会 理事長/ながの知的障がい児者生活サポート協会 理事長/(信州上田松平藩所縁)明倫会 幹事長/上田市消防団 第二分団消防委員長/上田市大手町自治会 会長/上田市自治会連合会 南部地区会長/上田市自治会連合会 会長/上田市防犯協会 会長/(福)上田市社会福祉協議会 副会長/NPO法人エリスン 代表理事

長野県上田東高等学校
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