活躍する同窓生  しだれ桑 第51号より

未知の世界へチャレンジ


[株式会社インプレックス代表取締役]
長坂 靖子さん(S62年卒)

高校当時、どのような思いがあって「ミス日本」へ応募されましたか?

 「ミス日本」への応募は、高校2年の時でした。進路・将来のことを両親・先生、諸先輩方からアドバイスを頂き模索していたところ、雑誌で「ミス日本」を募集している記事が目にとまりました。応募条件の一つである年齢が16歳からとあり、当時16歳だった私も応募できる事を知り、知らない世界を経験する一つとして応募しました。当時は、ネットなどの情報もない時代です。「ミス日本」というタイトルへの憧れというよりも、知らない世界へチャレンジしてみたいという気持ちが大きかったように記憶しています。

受賞して得た事を教えてください

 高校時代に「ミス日本」を受賞し、普通の高校生では得る事ができないような経験をさせて頂きました。大学時代に「ミスワールド日本代表」に学生時代の想い出として応募し、準ミスに選ばれました。そこでは、地域・学校・職業が異なる各地区の代表が全国から集まり、本選までの間共同生活を送りました。同年代の女性たちと友情を育む事ができ、今でも交流が続いています。また、同大会では、海外からも出場者が集まりましたので、国を超えて交流を深める経験もさせて頂きました。

当時の志を教えてください

 高校入学の時は、幼少期より、職業をもち生涯を通じて働く女性を目指していましたので、将来は保健師となり地域の保健医療活動に携わりたいという想いがありました。大学時代でも医療の現場に携わる事は決まっていましたので、高校時代からの志「地域保健医療活動」はぶれませんでした。

現在のお仕事のウォーキングトレーナーとして思う事は?

 第一に充実させたいのは、日常生活動作の質を向上し、自己管理の重要性を認識するとともにそれらを「予防医学」「未病」に役立てて頂くこと。ウォーキングがそれらのきっかけになる事を目指します。
 次に充実させたい目標は「姿勢育」です。幼児期からの「姿勢」の重要性の認知度を高めていきたいと思っています。幼少期より「姿勢教育」をする事により、将来的に日本人全体が美しい姿勢を維持できるスキルを身につけられるような活動に努めたいと思っています。姿勢には「心」が顕れます。自分の心が姿勢となって外見に顕れるのです。姿勢は健康だけでなく心にも良い影響を与えます。「正しい姿勢」を手に入れる事は、生涯を通じて大変重要なスキルだと思っています。高校時代、「ミス日本」を受けた時、舞台では、顔などの細かい作りよりも、全体像つまり「姿勢」を意識した記憶があります。他人へ好印象をもたらす時に「姿勢」が重要である事は、その時の体験で学びました。

母校の生徒へのメッセージ

「動くこと」を実践して頂きたいです。「動いて得たこと」は、たんに知識で得たことよりも深く心に残ります。「動くこと」により失敗もありますが、将来的には、人生の糧となります。人生の中では、動きたくても動けない時、止まらなきゃいけない時もありますが、エネルギーあふれる高校生のみなさんは、果敢にチャレンジし、動いて頂きたいです。未来の自分を作るのは「今、動いた結果」です。自分の今の行動の積み重ねが未来の自分を作るのです。

さー!動きましょう!!

株式会社インプレックス代表取締役。日本ウォーキングセラピスト協会代表理事。16歳の時「ミス日本」受賞後、モデルを経て1989年国際文化協会主催のビューティーページェント「ミス・インターナショナル/ミス・ワールド日本代表選出大会」において、90年準ミスワールド日本代表のタイトルを獲得。「美しく健康な歩き」を伝えたい思いで教室を開く。靴によって歩き方が異なる事、小さい子供がいてもハイヒールでの美しさを保ちつつ、体に負担をかけない商品開発などに携わるため代表取締役となる。また、「ウォーキングで社会貢献をしたい」という想いから同時にNPO法人を設立。http://imprex.jp/

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