同窓会会員の活躍状況  しだれ桑 第50号より

出会いの大切さを感じながら


[ホテルブレストンコートバンケットシェフ]
祢津 一宏さん(H3年卒)

高校時代の思い出は?

 出会いの大切さと諦めなければ夢はかなうと感じさせてくれた場所 野球部に所属して部活動に明け暮れる毎日を送っていました。自分が一年生の頃幸運にも先輩方の頑張りで、甲子園出場という快挙に恵まれ大興奮したのを今でもはっきり覚えています。夢のような場所と思っていた甲子園という場所が、「自分たちも頑張れば行ける!」「諦めなければ夢は叶う!」という夢と希望、そして可能性を示してくれた監督や先輩方々との出会いに大いに感謝しながら、3年間仲間達と同じ夢を追いかけ部活動に励んだ事を思い出します。

料理の道へ歩み出すきっかけは?また、世界への挑戦について

 出会いの大切さを感じながら シンプルに「人に喜んでもらいたい!」それが料理でした。そして、飲食店を経営する両親の後ろ姿も影響があったように思います。世界への挑戦などという大げさなものではありませんが、自分の自信にしたかった。料理をすることが決して自己満足でなく、伝統的フランス料理を次世代に継承し、若い料理人の見本、手本になる為に第三者評価が欲しかったのです。軽井沢ホテル・ブレストンコートで働き始め、2010年エスコフィエ料理コンクール日本大会準優勝・2012年エスコフィエ料理コンクール日本大会4位などタイトルを取る事が出来ました。こんな大きなコンクールに参加するきっかけを示してくれたのは優秀な成績を数多く収めている、浜田紀之料理長との出会いでした。素晴らしい料理人と毎日仕事ができる事が刺激的で、充実した日々を送っています。

バンケット料理長という立場になって感じる事は?

 今現在調理スタッフは50~60名ほどいます。一番気にかけていることは、全スタッフに同じ価値観を持って同じ目標に向かってもらう事です。その中で「お客様のために何が出来るか?」常にお客様目線になって行動してほしいと感じています。業務中に少し強い口調になることも勿論ありますが、「決して強要するのでなく、相手に共感してもらおう」と考えながらコミュニケーションを取るように心がけています。

後輩へ一言お願いいたします

 人は誰と出会い、誰と生きるかで人生は変わる 自分がこの年齢になりすごく感じる事です。人との出会いは偶然でなく、必然だと自分は思っています。同じ夢、同じ目標を持つ仲間は自然と同じ場所に集まってきます。そんな仲間を大切にして下さい。夢を語り合える仲間は自分をも成長させてくれる宝です。夢を持ち、人との出会いを大切にし、そして挑戦する気持ちを大切にしてください。

H4年 大阪辻学園調理師専門学校卒業、H4年 ハイアットリージェンシー東京、H9年 フランス料理留学、H10年 ウエスティンホテル東京、H14年 六本木ヒルズ(森コーポレーション)、H15年 ウエスティンホテル東京、H17年 マンダリンオリエンタル東京、H19年 星野リゾート(ホテル・ブレストンコート)、H27年 ホテルブレストンコート バンケットシェフ。

長野県上田東高等学校
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