しだれ桑 第49号より

「戦災記念ノ欅」に思う


学校長 窪田 善雄

1944年12月9日の上田空襲で、本校前身の「小県蚕業学校」が全焼しました。この時、燃え上がる校舎の灼熱を受けながらも、かろうじて生き延びたのが「戦災記念ノ欅」です。この欅は、その災厄にもかかわらず毎年「節目」から若葉を芽吹かせて逞しく命を繋ぎ、反戦平和を訴えて今日に至っています。

昨年度、この欅が上田市主催のシンポジウム「上田の戦争遺跡が語る未来へのメッセージ」で取り上げられ、本校生徒会役員がパネラーとして参加して語り継ぐ決意を述べました。

力強く枝を広げる欅の姿は私たちの誇りです。「節目」から若葉を広げる欅のように、上田東高校も120年を越える伝統の「節目」から新たな飛躍を遂げるよう職員・生徒一丸となって努力していく所存です。同窓会員の皆様の変わらぬご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。


「戦災の欅を見上げる生徒たち」

長野県上田東高等学校
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